首都圏5球場巨人戦観戦記

東京ドームを中心に現地観戦を通じて、見て聞いて感じたことを気ままに綴ります。

7月28日(土)対ドラゴンズ@東京ドーム

台風接近で試合開催自体が危ぶまれましたが、結局、台風の影響はそれほどでもなく、ドームに向かう間は、ほぼ降っておらず、ドームを出た際には風が強くて、
傘を広げられませんでしたが、雨は気にならないレベルでした。
試合中にはそれなりに降っていたようですが、実質影響はありませんでした。

この試合を総括すると、菅野が普段の菅野とは程遠い状態であったのに対して、
小笠原が事前の想定以上に良かったということかと思います。
昨夜のノーヒット・ノーランに対して、シャットアウトゲームで返されてしまいました。
これまでの対・小笠原の戦績からして、いつかは点が取れるという目算があったかと思いますが、終わってみれば3回以降はノーヒットで全く盛り上がる場面なく終わってしまいました。

夏休みに入って最初の週末デーゲームということで、球場内は多くの小中学生と思しき観客が親子連れでいたように思います。
自分の周囲もそのような家族連れが多かったのですが、
試合終了後には、茫然自失な感じでした。

子供たちは将来のファン予備軍かと思いますが、最初に見に来た試合で、
このような無抵抗な試合を見せられると中日ファンになってしまうのではないかと
心配になります。

5回裏に、乳幼児によるハイハイレースがありましたが、
試合を通じて一番盛り上がったのはこの場面だったかと思います。

スガコバ・コンビの復活は良かったですが、
昨夜あわやサイクルの重信ではなくて、不調の陽が1番スタメン起用だったので、
アナウンスの時点で嫌な予感はしました。
チームの勢い、流れを断ち切る
相手投手が左なので右打者という型にはまったラベリング采配は、
まだまだ根強いようです。

まだ広島戦の結果は出ていませんが、結果次第では11ゲーム差となります。
本当に悪弊は改めてもらいたいものです。

では、また。

7月27日(金)対ドラゴンズ@東京ドーム

試合開始前のバッテリーの場内アナウンスで、
「キャッチャー小林」が告げられて場内から歓声が上がりました。
凡そ1ヵ月振りのスタメン起用。6月末のマツダでの3連敗で干されていましたが、
先週の3連敗は小林をスタメン起用しなくても3連敗でしたので、
結局変わらないということが判明したこの1ヵ月だったかと思います。

今夜は、2番に重信、7番に支配下登録即スタメンのマルティネスが起用され、
由伸監督も広島と10ゲーム差となり、肩の荷が降りたのか、
今までにない選手起用となりました。

個人的には昨年のBクラス決定後の神宮の試合で感じたのと同等の、
自由で楽しい感覚で試合を観ることができました。

昨夜までは、ブランド・肩書に頼った選手起用だったかと思います。
メジャー帰りの上原、代打の切り札・阿部、FAで獲得した陽、
HR王のゲレーロ等々、
選手の現実の状態を見極めて選手起用を行うのではなくて、
選手のこれまでの実績・ラベル・肩書で起用して、
実態との乖離があるため上手くいかず、現状のような結果になっていたのだと思います。
昨年10月もBクラス確定したので阿部・村田を起用せずに若手中心で、
楽しく試合して9回には山本の満塁弾で勝利しましたし、
今夜も吹っ切れたスタメン起用が功を奏したのか、
マルティネスが初打席で先制ソロHRを放ち、
重信は、ヒット、2ベース、3ベースで猛打賞。
4打席目はHRを放てばサイクルヒットでしたが、追加点のために、
送りバントを命じられ挙句、バント失敗。
マツダで大炎上した山口俊は、6回までパーフェクト。
7回に四球を出したため完全試合とはなりませんしたが、
6年前の杉内以来のノーヒット・ノーラン達成と、
自由な選手起用で、結果も伴って、
連敗脱出となり楽しい試合でした。

8回裏の岡本のダメ押しとなる3ランも良かったです。

お立ち台には、山口俊とマルティネスが上がりましたが、
重信も上がってもおかしくないと思いました。

明日は菅野先発ですが、台風で試合があるかわかりませんが、
菅野もノーヒット・ノーラン達成できるほどの好投に期待したいです。

では、また。

7月11日(水)対スワローズ@神宮球場

本日は外野席で観戦しましたが、昨夜の内野席よりも外野席の方が前後左右に空間があって、広々としている印象を持ちました。
もちろん背もたれはないのですが、適度に空席があったので密集感がなく感じられました。全体に緩い印象です。

試合は初回にマギーのバックスクリーン2ランで先制しますが、
直後の1回裏に2点を返され同点に追いつかれてしまいます。
しかし、3回表に先頭の吉川尚が3ベースを放ち無死3塁。
絶好の得点機にマギーが再びタイムリーを放ち3-2と1点リードとします。
岡本凡退の後、亀井がこの日の1本目となる2ランをライトスタンドへ放ち3点差に。
5回表にも陽が1死満塁から押し出し四球を選んで4点差に。
6回裏に1点を返された直後の7回表に、亀井がこの日2本目となるHRを放ち再び4点差にリードを広げます。

個人的には、この試合のハイライトは
8回裏の上原vs青木の場面だったかと思います。
1死1、3塁で追加点を取られれば終盤での逆転をされかねない場面でしたが、
セカンドゴロで併殺チェンジ。ノーアウトから二人の走者を許しながらも
上原が無失点で切り抜けたところが勝敗の分かれ目のように思いました。

9回裏はマシソンが走者一人は許しながらも危なげなく、
4日連続登板で試合を締めてゲームセット。

4連勝でオールスター休みを迎えることになりました。

休み明けの甲子園での阪神戦。その次の広島直接対決が重要な試合になるかと思います。
現地観戦は今後2週間以上はかないませんが、
その間はTVで応援したいと思います。

では、また。

7月10日(火)対スワローズ@神宮球場

球場に到着して初めて気づいたのですが、この試合はビール半額デーのようで、
年間5試合設定されている内の最初の適用試合のようでした。
通常750円のところ1杯350円ということで、厳密に半額なら375円ですが、
お釣りの手間を考えて更に半額よりも低価格に設定してあるようでした。

今季3度目の神宮観戦ですが、過去2戦は4月上旬のヤクルトが好調時の対戦で、
3タテを喰らったカードでしたので、結果的に神宮では今季初勝利となりました。

平日の巨人戦ナイターは近年では比較的空席が目につく試合が多い傾向にあったと思いますが、この試合に関しては、ビール半額デーの影響なのか、雨もなく風も強くない天候の影響なのか、見渡す限りほぼ座席が埋まっていたようでした。
実際、7回裏に満員御礼の表示がバックスクリーンに映し出されていましたので、
客の入りはよかったのでしょう。

試合は先発が初登板のメルセデス。相手がブキャナンなので、普通に考えると分が悪い試合だったかと思います。
個人的には、カミネロ、アダメスと似た感じの印象なので、
四死球連発で走者を溜めて手痛い一発を浴びるということにならなければよいがと
ヒヤヒヤしながら試合開始を待っていましたが、
予想に反して5回を投げ切って、四死球はゼロ。被安打5で無失点のピッチングとなりました。

前日に勝利したヤングマンよりも危ない感じがなかったように思います。
これで、先発は菅野、山口の右2枚。内海、今村の左2枚。
メルセデスヤングマンの外国人2枚で6枚揃いましたので、
この日登録された吉川光が左の中継ぎに転向したのだと思いますが、
先発として結果の出ていない投手は、先発枠が埋まったので、
どんどん中継ぎ転向させていくべきかと思います。

実際、鍬原もメルセデスの後を受けて、2イニング登板しました。
各回1失点づつでしたので、中継ぎ適性があるのかは微妙だったようにも思いました。

8回に登板した澤村も乱調でしたが、辛うじて1失点で踏みとどまりました。
9回のマシソンは三者凡退でしたので、連日9回にグダグダとなっていましたが、
スッキリと終わることができました。

打つ方は、2回に長野ソロ、3回にマギー2ラン、4回に坂本2ランの一発攻勢で、
序盤に5点リードとなりましたので、
相当に安心してゆったりと観戦できました。

7回に代打・阿部が満塁で起用されてタイムリーヒットを放ちましたが、
打球が弱くセカンドの後方で捕球されたため、2走・亀井がホーム手前で
余裕でアウトになったのは残念でした。
リクエスト検証要求がありましたが、判定は覆らず。

中日がDeNAに勝ったため、巨人は単独2位に浮上しました。
今夜も勝てれば広島と6ゲーム差まで詰めることができますので、
山口俊の好投に期待したいです。

では、また。

7月8日(日)対カープ@東京ドーム

普通に考えれば楽勝の試合でしたが、
抑え捕手・小林の今後に不安を抱く形で、カード勝ち越し勝利となりました。

先発・今村は5回を投げて被安打1でバティスタのソロ1発のみで降板しました。
巨人は1回裏、先頭の坂本が2ベースで出塁するも、
久々の2番スタメンの吉川尚が外野飛球で走者を進めることなく凡退し、
個人的には久々のスタメン起用なのに全く役に立たないと怒り心頭となりました。
2回裏には、亀井、陽がヒットを放つものの各駅停車で2死1、2塁。
打者・今村ですので無得点は覚悟していましたが、まさかのセンター前ヒットで、
同点に追いつきます。

3回裏も岡本、亀井の連打をチャンスを作るも無得点で、
相手1安打に対して、巨人は6安打でも得点は1-1ということで、
効率の悪い攻めに呆れかえりました。

しかし4回裏に、今村の送りバント失敗で2死1塁の場面から、
坂本・四球、前の打席で酷い凡退の吉川尚がレフト線に2ベースで、勝ち越しに成功。
更にマギーのサードゴロは西川の捕球ミスを誘い、2走の吉川尚がホームに帰り2点差に、続く岡本がライトスタンドへ2ランを放ち4点リードとなりました。
個人的には、この時点で本日の勝利を確信しました。

6回は谷岡が三者凡退に仕留めてチェンジ。
7回は上原が走者を許すも無失点でチェンジ。
8回は澤村がドタバタするも無失点でチェンジ。

4点差で9回を迎えれば普通には観念するかと思いますが、
首位チームの粘りなのか、抑えのマシソンが、
思いかけず手こずって2安打3四死球で2失点して、
この日先制HRを放っているバティスタを迎えます。
満塁弾を浴びれば逆転を喰らうところでしたが、
早めに追い込んで空振り三振でゲームセット。

余裕の勝利のはずが、結果的には薄氷を踏むような結果となりました。

4点リードで3四死球というのはどうなんでしょうか。
相変わらずの逃げのリードの小林には最早生き残る場所があるのかと
疑念を感じざるを得ない終わり方でした。

ともかくも首位・広島相手に勝ち越すことはできましたが、
ゲーム差は7.5ですので、広島にとっては痛くも痒くもない結果だったかもしれません。
他力本願ですが、セリーグの他球団の広島相手の勝利に期待したいものです。

では、また。

7月6日(金)対カープ@東京ドーム

物理的には全く泣いていませんが、心の中では何度も涙した試合でした。
試合開始前から重苦しい雰囲気。
ドームのキャパは4万6千人で、左半分が満席となれば2万3千ということで、
マツダの3万にほぼ匹敵する規模なので、マツダでチケット確保できなかった人々が
上京してドームに詰めかけたのかと思うほど、左半分はほぼ赤く染まっていたスタンドだったかと思います。

先制されればほぼ負け試合という展開が続いていましたので、
1回表がポイントだと思っていましたが、
1番・田中を三球三振、2番・菊池には多少球数を要しましたが空振り三振、
3番・丸も空振り三振で、三者三振で1回表を切り抜けます。
エース菅野の気迫を感じて、
この時点で1回目の心の中で涙しました。

2回表も先頭の鈴木に2ベースを浴びますが、その3人を仕留めて無失点。
4回表も先頭の菊池にヒットを許すも後続を断って無失点。
5回表も2死無走者から、投手の大瀬良にまさかのヒットを浴びて2死1、3塁となりますが、田中を内野フライに仕留めて無失点。
7回表も先頭の西川に3ベースを許して無死3塁の失点機でしたが、
最後は代打・新井を内野ゴロに仕留めて無失点。
再び心の中で涙しました。

攻撃面では好投の菅野に対して、相手・大瀬良もそれなりの投球をしていたのか、
得点機がほぼありませんでしたが、
6回裏に先頭の菅野が相手・田中兄にエラーを誘って出塁。
続く、1番・坂本がバックスクリーンに飛び込む先制2ランを放って、
均衡を破ります。
エースが投げて、キャプテンが決めるという展開に2度目の心の中で涙しました。

昨夜はチームとして情けない状態に陥っているのではないかと危惧しましたが、
今夜に関しては素晴らしいかっこよすぎる理想的な展開となりました。

このまま勝ち切れば最高の試合展開でしたが、
8回裏に、菅野に代打の吉川大がヘッドスライディングでの内野安打で出塁すると、
盗塁でエラー送球を誘い、3塁まで達します。坂本は敬遠気味で歩かされ1死1,3塁に。代打・阿部でスタンドは盛り上がりましたが、あえなく三振。しかし走者・坂本は盗塁成功で2死2、3塁。
マギーが2点タイムリーで4点差としてほぼ勝負を決しました。

9回表はマシソンが3人で締めてゲームセット。
スタンドの半分を埋め尽くしたカープファンに一度も盛り上がれる場面を提供することなく勝利することが出来たので、感激もひとしおでした。

先発捕手は大城で、小林はマシソンとセットで9回に起用されましたが、
菅野先発で大城キャッチャーでも完封勝利とうことであれば、
スガコバ・コンビもほぼ解消となり、
今後は、小林は抑え捕手という位置づけになりそうです。

個人的には、それはそれで妥当な判断ではないかと思います。
大城や宇佐見の方が打ちそうですので、
小林は抑え捕手の方が収まりがよいかと思います。

ともかく、今夜負けていれば今シーズン終了の試合でしたが、
首の皮一枚で何とか希望がつながりましたので、
明日の内海の好投に期待したいです。

では、また。

7月5日(木)対ベイスターズ@東京ドーム

敗戦となりましたが、余り悔しくもないし、首脳陣を責める気にもなりませんでした。
ポストシーズンを除けば、由伸巨人の試合も残り67試合ですので、
日々残り試合が少なくなる中で、真剣勝負ができる試合も限られていくでしょうから、
試合終盤までゲームが壊れることなく、
9回裏までを迎えることができただけで満足しました。

昨夜の田口もそうですが、先発投手が5失点しているようでは、
普通には負け試合かと思います。

加えて、相手DeNAの得点が、内野ゴロの間の1点だったり、
併殺崩れの間の1点だったり、
投手の犠牲フライでの1点だったり、
打率2割に満たない打者の一発だったりすると、
試合の流れとして向こう側に行っているのだろうなと思いましたので、
負け試合は覚悟していました。

加えて、8回裏に1死2、3塁の絶好機で代打・阿部がヒットを放ったにも
かかわらず、2走・陽が三本間で転倒して1点差にならないという
ズッコケプレーが出た時点で、
以前は横浜がベイスボールと揶揄されていた地位にありましたが、
残念ですが、現状では、巨人がズッコケチームに成り下がったかのように
感じました。

相手のミスを突くこともできないし、
自らズッコケてチャンスを逸するという、
つくづく情けないチームになってしまったように感じますが、
監督自体が何ら事前訓練を受けることなく、
賭博問題という球団の汚名をかわすために、
急遽起用された経緯を考えると、
拙劣な采配にとどまったとしてもやむを得ないかと思います。

由伸監督自体も犠牲者なのですから、
残り67試合を惜別の念を込めつつ
見届けたいと思いました。

では、また。