首都圏5球場巨人戦観戦記

東京ドームを中心に現地観戦を通じて、見て聞いて感じたことを気ままに綴ります。

5月29日(火)対ファイターズ@東京ドーム

巨人の打者には四球禁止令でも出ているのかと思うほど、
早打ちが目立つ試合でした。

記録を遡ると、本日と日曜の阪神戦が四死球ゼロ。
金曜と土曜の試合が四死球が共に1と、
与える四死球は、先週金曜から順に、1、5、4、2の計12となっているのに、
奪う四死球は4試合合計で僅かに2というのはバランスを欠いているように思います。

特に阪神戦での小野投手や、才木投手はボールも多いのに、
ボールを振って相手を助けているかのように思われます。
ラジオの解説者も吉川尚は見逃せば四球なのに、
ボール球をカットして粘った挙句に、ストライクを見逃し三振して、
選球眼がずれていると指摘していました。
吉川尚に限らず、巨人の打者全体にストライクゾーンがずれているのでしょうか。

本日の試合、山口俊は3ボールまでいく機会が多かったです。
結果的に三振等でゼロに抑えてはいるものの、球数が多くなり、
4回終了時点で、相手投手の球数の2倍程度に達していたかと思います。

守備機会においては、ボールが先行、球数が増える、守備時間が長くなる、野手に疲労が蓄積する、巨人側の観客のストレスが溜まる、とマイナススパイラルが進行する一方で、
攻撃機会においては、巨人の打者も、相手投手に球数を投げさせればよいのに、
早打ちで簡単にアウトになりますので、
相手野手は守備時間が短くなる、相手野手に疲労が蓄積しない、
巨人側の観客は攻撃時間が短く盛り上がれずストレスが溜まる、
相手野手は攻撃に集中できる、失点する、というように
マイナススパイラルの二重螺旋のような試合展開となりました。

この試合放ったHRの数は、相手2本に対して、巨人は3本で数では上回るものの、
相手の2本はいずれも2ラン、こちらの3本はいずれもソロですので、
効果が異なります。
四球で走者を溜めて一発なら効果的ですが、早打ちで出会い頭の一発では
インパクトが弱いです。

巨人側の選手評価のインセンティブの付け方が間違っているのではないでしょうか。
四球もヒットと同様に評価するとか、
投手の評価基準も、奪三振数とかのみではなく、少ない球数でアウトを稼ぐ効率性的な
評価基準を取り入れないと、無駄に守備時間が長くなり、
一方で攻撃時間は短くなり、結果として淡泊な試合運びとなります。

他球場の経過を追いながら観戦しましたが、本日の6試合中、
最も早く試合終了しました。

幸いにして、DeNAを除くセリーグ5球団はいずれも敗れたので、
順位的な影響はほぼありませんでしたが、
もう少し攻撃方法について、ボールに手を出さず、ストライクを振るという
基本に立ち返って粘りのある攻撃を見せてもらいたいと思いました。

監督の選手起用以前の問題として、戦術のレベルで問題があるように思われました。

では、また。