首都圏5球場巨人戦観戦記

東京ドームを中心に現地観戦を通じて、見て聞いて感じたことを気ままに綴ります。

9月29日(土)対カープ@東京ドーム

野球の質の高い広島に対して、野球の質が低い巨人ということを
再認識させられた試合でした。

既に優勝を決めているので勝っても負けてもどちらでもいい広島に対して、
CS出場を懸けて本気モードで立ち向かっているはずなのに、
抑えは中崎ではなく、一岡。
ピンチでも左打者に対してフランスアではなく、永川という、
どうぞ勝ってくださいと、ある種の舐められた状態でも勝てないという情けなさ。

選手個々の能力では、決して劣ることはなく、むしろ上回ってさえいるかと思いますが、選手起用、作戦面が拙劣なため試合では勝てません。

頭の中に方程式があって、局面が訪れたら、それに当てはめているように感じます。
試合の状況や、個々の選手の特性は度外視して、
右打者だから右投手、左打者になったから左投手という
人間が采配を振るっている意味がないです。

原監督だったら、5回表に先頭の田中をヒットで走者を出した時点で、
投手交代していたでしょう。
シーズン終盤なのだから先発に5イニング投げさせる必要はありません。
4回表に小林の盗塁阻止や亀井のバックホームのお陰で失点を免れていましたが、
先発・今村の状態がよくないのは、素人目にも明らかでした。

恐らく5回裏に打順が廻って来るから、5回表も行かせたのでしょうが、
菊池、丸に連続四球で無死満塁になってから、
アダメスにスイッチするのもどうかと思いました。
先月末のドームでの試合で、延長10回表にアダメスが4四球でノーヒットで決勝点を献上したことを忘れてしまったのでしょうか。
アダメスも回の頭からならまだしも、無死満塁というプレッシャーのかかる場面では、
本来の力を出し切れません。案の定、鈴木に押し出し四球で同点となり、
更に3連続タイムリーを浴びて、この回5失点。
ようやく左打者が出てきて中川に交代となりました。

とにかく由伸監督の采配は、後手、後手が多いです。
満塁のピンチになってから投手交代ではなくて、
投手交代するなら傷口が広がる前に手を打つべきです。
あるいは腹を括って、この回は今村に任せてしまうのもありかと思いました。

本気モードの広島ではありませんので、
攻撃は残り5イニングもあり、
多少のビハインドなら追いつく余地があると思われたためです。

実際、想定外の4点ビハインドとなりましたが、
それでも坂本の2ランや阿部のタイムリーで追いつくことができました。

そのような選手の踏ん張りも、拙劣な采配によって、
勝利に結びつけることが出来ません。
無能な首脳陣の下で、
頑張っている選手たちが不憫です。

そして、そのような試合を見せつけられている
多くのファンに対しても
失礼極まりないと思います。

就任の経緯はどうあれ、
3年契約の満了となる今季限りで、

選手のためにも、ファンのためにも
由伸監督には潔く退いていただきたいと思いました。

では、また。