首都圏5球場巨人戦観戦記

東京ドームを中心に現地観戦を通じて、見て聞いて感じたことを気ままに綴ります。

SFアクションホラー映画だったような試合。

2023WBC決勝は映画のようなと形容されますが、
本日の試合もSFアクションホラー映画だったような試合でした。
このジャンルのシナリオは2段落ち/3段落ちで、敵を倒したと思いきや、
復活してより強力になって出現しそれでも倒したと思いきや、またまた復活する
というパターンですが、
本日の試合も6回以降は防戦一方。
6回途中で先発・菅野が左打者が続くということで高梨にスイッチ。
しかし坂倉にタイムリー2ベースを浴びて1失点。
右の代打ということで船迫を起用しますが、代打の代打で松山が出現。
申告敬遠で次打者と満塁で対決してショートゴロ。1つ目の山を越えます。
7回は、中川の復帰登板ですが四球・ヒットで無死1、2塁。
バントで送られますが、2点リードあるのでアウト優先で1失点。リードは1点にまでなってしまいます。
8回は、ケラーが三者凡退に仕留めてこの回はピンチ無し。
9回は、大勢の復帰登板でしたが、2死1塁から野間に四球。
次打者の上本でなんとか逃げ切れるかと思いきや、まさかのストレート四球で2死満塁。迎える打者は広島の4番・小園。
よりによって土壇場で最悪の打者と対峙することになります。
しかもこの試合の大勢は、全球ストレート投球。
球種も読まれている状態で勝負して押し出し四球も許されないという
絶体絶命のピンチでしたが、2ストライクまで追い込んで投じた最後のストレートを
小園が打ち損じたのかキャッチャーフライでゲームセット。
一打が出れば逆転される大ピンチを辛うじて切り抜けました。

初回の3得点で余裕の勝利と思いましたが、拙攻で追加点が取れず、
ヒヤヒヤドキドキ感のある試合となりましたが、
試合濃度の高い試合という点では充実した試合でした。

大量得点で楽々の試合だと味の薄い試合になるので、
ハッピーエンドで終わったので面白かったと振り返ることができます。

2試合連続で9回にリードを奪われていたら
トラウマレベルのショックが残ったことでしょう。

阿部監督は、負けゲームで試運転という緩い選手起用は行わず、
いきなり火中の栗を拾うかのごとき修羅場に復帰登板機会を用意するという
Sタイプの監督のようです。

そのような試練を乗り越えられるような選手でないと実際使えないのかも知れないので、プロ相手であればそれもありかなと思いました。

では、また。