首都圏5球場巨人戦観戦記

東京ドームを中心に現地観戦を通じて、見て聞いて感じたことを気ままに綴ります。

「3連覇」よりも「日本一」を目指すための副作用(?)中盤までの8四球で自滅した試合。

本日の試合は阪神と試合したというよりもどこのチームであっても同じことで、
四球連発で勝手に苦しくなり、野手も観客もうんざり気分に陥らせた挙句、
ノーヒットで満塁に走者を溜めた場面で、
糸井にこの回唯一のヒットを許して走者一掃3失点で自壊したということかと思います。

試合を通じてヒットは阪神が4なのに対して、巨人は7ですので、
打てずに負けたというよりは、
山口、戸根、鍵谷の自壊作用により敗れたという印象です。

2試合連続完封負けなら怒り心頭に達するところでしたが、
松原のソロHRで完封負けは免れ、
8回裏には、阪神の勝ちパターン継投の一人、
岩崎投手から2点を奪いましたので、スタンドは大いに盛り上がりました。

岡本申告敬遠の直後の2死1,2塁で、北村に代打・中田の選択は、
ただの「勝利」ではなくて、「劇的な勝利」を目指しての起用かと思われましたが、
ギャンブルは不発に終わり、1点差が及ばず、得意なはずの本拠地・東京ドームで
まさかの連敗。1勝もできずに今回のカードを終えてしまいました。

ナイターでヤクルトが大勝したため本日時点では自力優勝が消滅。
(28日に復活の可能性あり)

球界の盟主として自チームの優勝を目指す傍らで、
球界の宝でもある中田選手の復調・戦力化を図るという
2つの課題を同時並行的に挑戦しているため、
チーム状態が中毒作用を生じているようにも思われます。

原監督の意図としては、
「3連覇はしなくてもいい」けれど「日本一にはなりたい」ということなのでしょうか。昨年、一昨年とリーグ優勝は果たしているものの日本シリーズで敗れているため、
日本一が最優先課題で、CS突破すればリーグ優勝するか否かは問題ではない
という感覚なのではないでしょうか。

だとすると実質的に3位以上が確定している現状において無理に優勝を目指す必要はなく、2か月後の日本シリーズに向けて昨年のパリーグ打点王の中田選手の復調・戦力化が最優先事項になっているように思われます。

来週以降も先発陣5人の中5日起用は続くとのことですが、
こちらも日本シリーズ突破を目標にしているだとすれば合点が行きます。
短期決戦では先発枠は最大で5人。中4日、中5日での運用がされるでしょうから、
レギュラーシーズンを使っての短期決戦仕様の練習をしているのかも知れません。
その際に早々に優勝が決まって消化試合では練習にならないでしょうから、
三つ巴の構図を作り出し、優勝決定をシーズン最終盤までもつれ込ませるようにしている可能性もあります。
9月頭の阪神3連戦で原監督は余りに阪神が脆いので、普通にやったら3タテして早々に優勝が決定してしまうと考え、初戦は無理に戸郷を引っ張り、二戦目は大山にサヨナラHRを献上し、三戦目は早々に坂本を交代させました。
中5日の投手起用も9月頭から始まっていますので、ポストシーズン対策を9月から10月下旬までのレギュラーシーズンを通じて行う意図なのかも知れません。

週明けの火曜からは中日、DeNAと巨人以上に酷い連敗が続いているチームとの対戦が続きますので、再来週の神宮・ヤクルト戦に向けてなんとかチームバランスを立て直してもらいたいものです。

では、また。

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